授業日誌
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算数ドリルが教えてくれる本当の「力」
3月に入り、小学校では授業が一通り終わり、卒業式の練習やお楽しみ会の時期になりましたね。算数の授業でも、余った時間で「振り返り」や、算数ドリルの「まとめ」が宿題として出されているようです。実は、この「まとめ」のページに、大切なヒントが隠されています。算数に苦手意識がある子にとって、まとめのページは重い課題です。塾で一緒に取り組むことも多いのですが、そこで気づくことがあります。それは、「以前は苦戦していた問題が、今やるとスムーズに解ける」という事実です。「できない」のではなく「間に合わなかった」だけ学校のテストは、単元が終わった直後に行われます。でも、勉強の習得スピードは人それぞれ。学校のペースが早すぎて、テストのタイミングではまだ十分な理解が追いついていない子もいます。もし、そのテストで点数が取れなかったとしても、それは決して「勉強が苦手」ということではありません。ただ、習得までに少し時間がかかっただけで、1ヶ月後に同じテストをすれば、満点が取れるかもしれないのです。一律のカリキュラムの中では、この「時差」で生まれる成功体験が見落とされがちです。「テストで点が取れなかった=自分はダメだ」と、本当は持たなくていい苦手意識を抱えてしまうのは、とても勿体ないことだと感じます。「学校のペース」に合わせることも必要ですが、それ以上に大切なのは「自分のペース」で「何ができるようになったか」に目を向けること。稲塾で大切にしたい考え方です。テストの点数という「点」の結果だけで判断せず、1ヶ月前、3ヶ月前の自分と比べてどれだけ成長したか。その成長を実感できれば、子どもたちは自然と勉強に対して前向きな気持ちになれます。他人や学校のペースと比べるのではなく、一人ひとりの成長をしっかり見つめ、「時間をかければ必ずできるようになる」「テストに間に合わなくても、最終的にできるようになれば大丈夫」そんな安心感の中で学べる環境を、これからも作っていきたいと考えています。西東京市田無の個人塾稲塾
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失敗は成功の元とは??
今日の中1数学は「おうぎ形」の復習問題から冬休み前からずっと取り組んできたおうぎ形。今では公式をパッとかいてサッと代入して面積や弧の長さはもちろん、中心角を求める問題もらくらく解けるようになりました☺️そこでちょっと難しい問題を。あの、ラグビーボールみたいな面積をもとめたりする、引いたり足したり、ちょっと工夫しないと求められないやつなんですけど…残念ながら時間何にとき終わらない子が続出。計算過程が複雑になるとミスが多かったり、周りの長さと弧の長さが混ざることで混乱したり…ちょっと私の欲が出てしまいましたね。もっとサポートが必要だったと後悔です。でも授業後の振り返りを見てハッとしました「公式を覚えるだけではダメだとわかった」「約分するタイミングを変えるだけで計算が楽になった」「広い紙で計算すればよかった」「π(パイ)を使った計算で気を付けることを思い出した」……。彼らは壁にぶつかったからこそ、自分の「弱点」と「対策」を自ら見つけ出していたのです。前向きに課題に取り組めていて素晴らしいですね!効率よく正解を出すことも大切ですが、「なぜ間違えたのか?」「どうすれば正解に近づけるか?」を自分で分析できている。このことが本当の学力を作るんだと再確認できました!プリントの問題が正解できずに終わらなかったことなんて失敗じゃないですね。こうやって考えることができたことこそが勉強なんだと思います。明日の彼らの思考錯誤を応援しますまずは終わらなかった方のために解説動画を作ります…西東京市田無の個人塾稲塾
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本棚
小学生の読書教室のために準備している本は見た目より多いもので60冊教室の定員が1日7、8名なのですが、最近は本が被ることが度々。人気銘柄は「ちびクロサンボ」と「キャプテンはつらいぜ」の2冊最近では「名探偵サムくん」も被ることも…う~ん…冊数と人数のバランス考えたらそんな被るものか??疑問が残りますが、本日ちょっとだけその理由がわかった気がします。平積みされてるものから取ってくんでしょうね。はい。これ、完全に本棚を整頓する人の責任です…教育現場にあるまじき整理整頓能力の無さ。このブログを書きながらも「年末に整理しよう」とか、すでに後回しの発想してるからダメなんでしょうね。でも考えてみたら上段の本は選ばれにくいかも。魔女の宅急便とか窓際のトットちゃんとか有名だからもっと読まれてもいいはずなんだけどな。コンビニ陳列じゃないけど、配置って大切ですね。西東京市田無の個人塾稲塾
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確認テストを考える
単語テストは毎回しっかり準備してから受けるのに、単元ごとの確認テストになると急に”サラッと受けちゃう”子、多くないですか?なんか“いつものルーティン”みたいに流し気味で受けてて、あぁこれは意識づけがまだ弱いんだろうな…と反省してます。で、なんでこうなるのか考えてみたんです。まず一つ目。単語テストは覚えるものが超明確。でも確認テストは「何を覚えればいいのか」がぼんやりしてる。間違えた問題への意識も弱めで、「ちょっと見たから大丈夫」「一回やったから大丈夫」みたいな空気を感じるんですよね。でもそれって本来、単語テストでも同じはずなんです。単語だって“ちょっと見た”だけじゃ全然大丈夫じゃないし、“一回やった”だけじゃ覚わらない。つまり、確認テストはそもそもどう勉強すればいいのか“やり方”が分かってない子も多いんじゃないかな、と。もう一つはテストを受ける目的の違い。単語テストには「単語を覚える」という分かりやすいゴールがあります。でも確認テストは…?って聞かれると、意外とみんな答えられないんですよね。学校でも“単元が終わったらテスト”って流れになってますが、これがクセ者で、「単元が終わる=ページが埋まったら終わり」みたいな感覚が強くなっちゃう。本当はそうじゃなくて、「できるようになったら終わり」なんですよね。確認テストはまさにそれを確かめるためのものなのに、その目的が子どもたちに十分伝わってなかったんだな…と痛感しています。だからこそ、作業としてテストを受けるんじゃなくて、“頭を使う活動”として取り組んでほしい。確認テストをもっと丁寧に受けて、自分の成長に繋げていけるようにしていきたいですね。西東京市田無の個人塾稲塾
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3.14
やっぱり算数を勉強していると、「計算力って大事だなあ…」とつくづく感じます。最近は、教科書に“電卓マーク”が付いている単元もあり、昔に比べるとだいぶ優しくなりました。ただ、勉強が苦手な子ほど、「どこが難しいのか」が曖昧なまま進んでしまうことが多いです。すると、正解できない何度やっても間違えるもう算数イヤ!という負のループにハマってしまいます。でも実は、「式は合っているのに計算でつまずくだけ」という場面が本当に多いんです。考え方は完全にOKなのに、計算がぐちゃっとしてしまう…。これは本当にもったいない!特に苦手としている子が多いのが「円」の単元。円周率3.14が急に重いんですよね。扇形になると割り算も入って、まさに追い打ち。「考え方は合ってるのに…電卓使わせてくれ!せめて円周率3にさせて!」という心の叫びをあげてしまいます3.14も3も結局は近似値なのに、なぜ3.14なのかと疑問に思うのも当然。一方、比例の単元に入ると計算が軽くなり、みんな息を吹き返します。難しいのはむしろ考え方のほうなのに、計算が楽になるだけで元気になる6年生、かわいいですよね(笑)私はよく「考え方がわかっていれば大丈夫。計算は機械の仕事になるから」と言いますが、これが小学生にはなかなか伝わらないもの。ぜひ保護者の方にも、「考え方が理解できているか」「計算で苦しんでいるだけなのか」を見分ける目を持っていただければと思います。算数という一つの教科でも、考え方の力(概念理解)と計算の力(処理能力)はまったく別物です。式が正しく立っているなら、もう8割は正解に近い。そこでつまずいてしまうのは本当にもったいないんです。🎯一つの課題には、一つの目的をこれは私が大切にしている考え方です。「困難は分割せよ」という有名な修道士の言葉がありますが、算数もまさにそれ。考え方でつまずいているのか、計算でつまずいているのかを分けてあげるだけで、子どもたちの算数の世界はずっと優しくなります。西東京市田無の個人塾稲塾